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子どものスマホ時間、ルールが守られないときに — 没収の前にできること

家庭のスマホルールは学年が上がるほど消えていきます。こども家庭庁の調査データをもとに、守られないルールを作り直す4ステップと、没収を最後の手段にする理由をまとめました。

決めたはずのルールが、いつのまにか機能していない。これは家庭の緩みというより、ルールの作り方が年齢に追いついていないことのほうが多いです。ここでは調査データを見てから、作り直す手順を 4 段階で整理します。

ルールは学年が上がるほど消えていく

こども家庭庁の「青少年のインターネット利用環境実態調査」(令和 6 年度、2025 年 3 月公表)では、家庭に利用のルールが「ある」と答えた青少年は次の通りでした。

学齢子どもの回答保護者の回答
小学生82.1%89.9%
中学生73.0%82.1%
高校生46.6%61.1%

注目したいのは縦の減り方だけでなく、横のずれです。高校生では、保護者の 61.1% が「ルールがある」と考えている一方、子ども側では 46.6% しか認識していません。同じ調査では、青少年の平日のネット利用は平均約 5 時間 2 分、高校生は 6 時間 19 分、7 時間以上使う高校生は 33.2% と報告されています。

守られないルールに共通する3つの特徴

  1. 本人が決めていない(決定に関わっていないルールは、破ることが自己主張になります)
  2. 対象が「スマホ」全体(連絡や調べものまで同じ扱いだと、守ると生活が回りません)
  3. 見直す予定がない(学年が変わっても同じルールのまま = 実態と合わなくなる)

ルールを作り直す4ステップ

#決めること具体例
1誰が決めるか子どもに 2 案出させ、親が 1 つ選ぶ(親が 1 案を押しつけない)
2何を対象にするか「スマホ全部」ではなく「動画と SNS」に限る。連絡・調べもの・音楽は対象外にする
3例外の作り方部活の連絡や課題など、必要なときにどう申請するかを先に決める
4見直す時期学期ごとに 10 分だけ話す日を決める(守れたかではなく、合っているかを話す)

いちばん効くのは 2 番です。塾選ジャーナルが中高生の保護者 100 人に行った調査(2025 年 3 月)でも、時間や場所のルールがある家庭が約 4 割、話し合って柔軟に決めている家庭が 3 割強で、悩みとして「ルールはあるが守られない」「没収は逆効果」が挙がっています。

没収を最後の手段にする理由

テレビ東京の 2025 年 12 月の記事では、専門家の見解として「没収は間違い、親は協力者になるべき」という考え方が紹介されています。取り上げると、その場の時間は止まりますが、隠れて使う・親に相談しなくなるという別の問題が生まれます

保護者の心配の中身も、時間だけではありません。ALL CONNECT が小中学生の保護者 300 人に行った調査(2025 年 12 月)では、心配事の 1 位は SNS でのトラブル(40%)で、使いすぎへの心配(29%)やゲーム(12%)を上回りました。時間を削るより、何を使っているかを話せる関係のほうが効く場面があるということです。

親の使い方も一緒に見る

豊明市の条例に関する市民アンケートでは、保護者の利用時間と子どもの利用時間に関連があると報告されています。子どもだけにルールを課すより、同じ時間帯に家族全員が置く形にすると、守られやすくなります(夕食の間はテーブルに置く、など)。

今日やること

  • 4 ステップの 2 番だけを話す(対象を「動画と SNS」に絞り直す)
  • 子どもに 2 案出してもらう(親は選ぶ側に回る)
  • 家族共通の「置く時間」を 1 つ決める(夕食の間など)

数字の全体像はスマホの平均使用時間はどれくらい?、夜の時間が問題になっている場合は寝る前スマホをやめる方法が参考になります。

出典

※この記事は公表されている調査や報道を紹介したもので、医学的な診断や助言ではありません。

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